始業前、事務所のドアを開けようとしたら、超お局さんが向こう側からとんでもない勢いでバーン
と開けてきて、目の前に突然ドアの角っこが。
その衝撃と衝撃波で固まりました。呼吸が止まりました。硬直しました。
お局さんは大したこと、と思わなかったようでその場を去ろうとしたのですが、全く動かないわたしを見て変に思った様子。一拍か二拍してから「あら・大丈夫?」と声を掛けてきました。
声を出したくても声が出ません。いえ、口が動かないんです。息をしていないのは分かったので「息を吐く」ことを先ずしなくちゃ、と思いました。
呼吸は出来るようになったけど他は動けない、動かせない。動かしたいんです。でも出来ない。
偶然そばを通った別部署の人が「○○さん、どうしたん?大丈夫?」と動けなくなったわたしに寄り添ってくれました。
お局さんはわたしの上司を呼びに行ったんやけど、わたしの上司は「どうしたぁ?動けないのか?どうするかなぁ」と。これを聞いているわたしは、「頼むから、どっかに退かせて!」と云いたい。でも喋ることが出来ない。
「座らせたってくれ」と言うたものの、全く動かせない・動けない奴をどうやって動かす?
男性社員を呼びに行くこともせず、別部署の人と呼んできた同僚(女性)に「動かせたってくれ」と指示しただけでした。ヘタに男性が触るとセクハラと思ったんでしょうね。こういうときはセクハラも何も無いと思いますが・・・・。
超お局さんは「課長を呼ぼうか」。課長は本日休みです。動けない人間を前にして休んでいる人を呼び出して何をする?
そして「弁当の注文せなアカンからわたしは事務所に戻るわ」と云うて場を去りました。
約40分、ドアが突然開いたときのままの体勢でした。其処は誰もが通る場所です。ドアの開閉は常です。危ないから退こう、といったって、動かしたいのに動けない。
同僚と別部署の人は身体を擦ってくれました。「無理に動かしちゃ駄目ですよ」と何度も云うてくれました。
殆ど直角のまま硬直した右腕を降ろそうと、同僚がやってくれたんだけど「アカン。メッチャ硬い」。
先っちょ、つまり指を動かすようにすれば腕も肩も動くだろうから、と直感して指に神経集中させる。何分かして動きました。ホンの少し。あ・動いた。それをきっかけに、ゆっくりゆっくり右腕を同僚が降ろしてくれました。
次は左腕。こちらも指を動かすことに集中して、相当の時間をかけてようやく動きました。
左足の指、右足の指、とホントに一本一本に神経集中してゆっくり動かしました。
あんなに強張っていたのに痛みも痺れも何もないのは不思議です。
「貴女が『行く』といえば救急車を呼ぶ」。社長はこう云いました。
へ?行くといえば?
呆れました。もう何も云いたくありませんでした。

今日は木曜日。殆どの医者は休診です。
心配した掃除のおばちゃんが「ここへ行ってみな」とご自分の診察券を探しに行ってくれて、今日も診てくれる病院を教えてくれました。「ここなら市民病院みたいに待たされることもないし、午後も診てくれるよ」と。
動けるようになって、取り急ぎの業務だけ片付け、弁当食べず早退しました。でも財布には1,000円札一枚だけ
キャッシュカードも通帳も持っていない。あっちゃー
母に電話して、事情を説明して、四日市まで来てくれないかと頼んで持ってきてもらいました。「動けやんようになった」と云うたから、母は驚いて、検査しても支払えるように、と金だけ持って飛んできてくれました。有り難いことです。

病院で経過を説明し、精密検査を受けることにしました。でもすぐ検査できへんの。受検は二週間先です。
「先生、あの、わたし、走ってるんですけど、、、身体を動かすのは大丈夫ですか?」と質問したら
『身体を動かすのは大丈夫ですよ。かえって動かすほうが良いです』との回答。
ホッと、ここでやっと笑顔が出ました
走ったらアカンと云われたらどないしょう?と怖々の質問だったのです。

精密検査なんてせんかっても、なんで強張ったか、自分がいちばん解ってる。
何かあると「○○さん、壊される前に辞めなきゃ駄目ですよ」と忠告してくれる別部署の人からは今日も「ほら、だから云わんこっちゃないじゃないですかー」と言われました。
ストレスですよね。もう身体が全身で拒否反応起こしているんですよ、って。
そうそう、そぉなの。自分もよぉ解っとるの。でも辞めても次の仕事無いの。
こんなに激しく拒否反応が出るなんて、自分のストレス許容量が小さくなっているのか?
自分は大切です。自分の心身は大切です。生活するには金が要ります。そのために働かなくちゃなりません。でもその『働く』ことで自分が潰されている。どぉしたらエエんやろ?
先生に「動くほうがいい」と言われたので、いつもより早い時間帯に走りました。走ることをしていなかったら無になる時間は無く、もっと自分を苦しめることになっていたかもしれない。
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